施設長、常勤医師挨拶


 令和3年4月にシルバーヘルス一関の施設長に着任しました。

 コロナ禍の制限、不自由の中利用者さんに少しでも有意義な時間を過ごしていただきたい

と願っています。


苑の環境整備

 家での生活、楽しみを身近に再現するよう中庭の充実に努めています。バラ、紫陽花、

ラベンダー、コスモス、ヒマワリの花に加え、山桜、ヤマボウシ、ネムノキ、ムラサキシ

キブの苗木を植え込みました。山菜好きの方向けにミズ、タラの芽、コシアブラ、鷹の爪

、ハリギリ、コゴミ フキ シドケ、カタクリを植え、紅葉をテーマにもみじ、カエデ、

ハゼも増やしました。

 広い敷地を生かし田んぼ、畑、池を作りメダカ、タナゴ、ヌマエビ、カワニナ、タニシ

を放し睡蓮、アサザ、トチカガミなどで水辺の再現を目指していますが、失敗もあり苦労

しながら進めています。今は近くで取ってきたホタルを放して利用者さんに楽しんでいた

だいていますが最終的にはホタルが舞い繁殖する池にしたいと考えています。


医療面での特徴

 不眠症に対しては、依存性があり認知機能低下が危惧されるベンゾジアゼピン系眠剤等

を安易に用いず、用いていた方も工夫してほとんど止めることが出来ており快い睡眠が得

られるように努力しています。

 認知症の困った症状(BTSD):幻覚、幻視、不穏、せん妄、易怒性等に対しては、的確

な薬剤を処方するだけでなくその原因?心の葛藤を介護スタッフと共に考察し利用者さん

に共感する声掛けでストレスを減らし投与薬剤の低減に努めています。

 眠らず徘徊し大声をあげている等不穏な状態の利用者さんに対してはなるべく速やかに対

応するよう心がけています。これは利用者さんだけでなく介護スタッフのストレス軽減に

つながり虐待誘発の予防に重要と考えています。

 時に家族の方は無理を言います。最後まで食べさせて下さい。それに答えようと口にご

飯を進めると誤嚥して肺炎になる。危ないからと胃瘻を勧めるとイヤだ!はぁ、ため息!

我々は昭和病院と協力して全国的には管理が難しく必ず施設が拒否する経鼻胃管栄養を受

け入れ頑張っています。栄養を十分に補給しながら嚥下訓練を行うとまた口から食べられ

る利用者さんも多くみられます。ただ経鼻胃管は自己抜去されるリスクが高く管理が大変

です。また食べられるようになっていただくために胃瘻のメリット、可能性が高いことも

理解していただきたいものです。


新型コロナ対策

 当苑では感染委員会を定期的に実施し対策の見直し徹底を何度も進めています。消毒、

人流制限はもちろん換気に重点を置いて対策しております。私はコロナ第6波激減におい

てワクチン効果より前に換気が大きく働いたと考えています。当苑ではロスナイ(熱交換

形換気機器)を各部屋に設置し熱は逃がさずに換気を実施するシステムで夏の猛暑、冬の

極寒期で窓を閉め切りがちな時期でも換気を維持しており、さらにエネルギー削減、CO2

削減にもつなげています。

 面会禁止による利用者さんへの精神的影響は大きく 早くから窓ガラス越し面会、リモー

ト面会を実施して対応して来ました。それでもまだ職員、家族からのウイルス流入リスク

は残りますので職員教育の徹底のみならず感染対応能力向上を目的に "感染の疑われる (し

た)家族の看病" という印刷物を家族へ配布しご協力いただいています。


   まだまだ我々も発展途上ですが地域の利用者さんに有意義な時間を過ごしていただける

よう介護環境、介護技術をさらに向上させるよう努めて参ります。よろしくお願いいたし

ます。

令和3年11月            シルバーヘルス一関施設長 髙橋博人 

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